債務整理の実施

収支の改善により返済が可能になればよいですが、それでも収入の大半を返済に充てなければならない状態の場合は、弁護士に相談し「任意整理」「個人再生」「自己破産」などの「債務整理」を進める必要があります。

任意整理とは、お金を借りた人(債務者)とお金を貸した人(債権者)が話し合いをして、和解を進めるという方法です。弁護士が本人の代わりに減額などの交渉をしてくれますが、ほとんど借金が減額にならない場合もあれば、大幅に減額になる場合もある、振れ幅のある方法です。

個人再生とは、借金の総額が5000万円以下の場合、20%(最低100万円)を3年で返済すれば、残りの80%は免除されるという制度です。後に述べる自己破産と違い、住宅や車を手放す必要がなかったり、手続き開始後に債権者からの取り立て行為がなくなるといった利点があります。

自己破産とは、裁判所が「この人は所有している財産を処分しても返済が不可能」と認めた場合、借金がゼロになるという制度です。どうしても返済ができないという場合の、最終手段といえるでしょう。

どの方法で債務整理を進めるかは、自身の借入状況や収支により異なります。専門家の意見を聞きながら、最適な方法を考えましょう。

収支の改善

まずできる解決策が、収支の改善です。これには「支出を減らす改善」と「収入を増やす改善」の2種類があります。まず、「支出を減らす改善」です。大きく支出を減らすのに最も効果的な見直しは、家賃と自動車に関する支出です。

家賃を減らすためには引越代がかかりますが、今より2万円安い物件に住めば、引越代が10万円かかったとしても、5か月で元を取ることができ、その後は毎月2万円の節約になります。自動車を保有している場合、ガソリン代・駐車場代・税金・車検と様々な出費がかかります。自動車がなければ、大幅に節約が可能です。自身の生活に本当に車が必要か考え直してみるのもよいでしょう。

しかし、家賃や自動車に関しては、おかれている環境によってすぐには取り掛かれません。その場合は身の回りの節約を試みます。そのひとつが携帯電話です。現在は格安SIMの登場で月々2000円近くで携帯電話代を済ますこともできます。

ジュース代や食費も節約できます。毎日150円のペットボトル飲料を購入して月々4500円支出している場合は、タンブラーにお茶を入れて持ち歩けば大幅な節約になります。また、仕事のある日に500円のランチを食べて月々10000円かけている場合も、弁当を作って食べれば、余った材料を夕飯や朝食に回すこともでき大幅な食費の節約が可能です。次に「収入を増やす改善」です。自身の勤務先が副業を禁止していなければ、月々の収入を増やすことが可能です。

1日8時間のアルバイトを月5日こなせば、時給1000円なら月々40000円の収入増になります。また、家にパソコンを保有している場合は、在宅ワークで月々40000円以上収入を得ることも可能です。副業による改善は無駄遣いをなくすという効果もあります。休日や空いている時間に仕事をするので、無駄出費を抑えることができ、支出の改善も同時にできるのです。

借金による影響

自身の病気による休職・退職、家族の入院や、減給・リストラ、冠婚葬祭など、誰にでも急な出費が必要で家計が苦しくなることはありますが、一度大きな支出をしてしまうと、それまでの収入を取り戻すことは容易ではありません。そして限界となれば、生活費を確保するために借金をしてしまうケースは多くあるでしょう。

しかし一度借金をしてしまうと、今度は毎月の借金返済のための支出が増えてしまい、その支出分を埋めるためにまた借金をすることになります。このように借金を繰り返すと返済額が増え、段々と月の返済が困難になります。そうすると徐々に返済が滞り、延滞すると金融機関から催促の連絡が入ったり期限の利益喪失や差し押さえなどの通達が届きます。

そうなってしまうと、借金を返すために別の金融機関から新たな借り入れをしてしまいます。結局、新たな借入先の借金を返せるはずもなく、どんどんと借金は膨らんでいきます。このように複数の金融機関から借入をして返済に苦しむ状態を多重債務といいます。

多重債務による生活への影響は計り知れません。返済により食費や光熱費などの生活費が削られることによる負担や、督促の電話や通知がたびたび訪れる精神的負担、場合によっては金融機関から勤務先に連絡があることもあり、仕事への影響も考えられます。

このような状態にならないのが最も良いですが、万が一多重債務に陥ってしまった場合、どのように対応していけばよいのでしょう。

借金返済に困ったら

急な出費があるときに便利なのが金融機関のカードローンやキャッシングですが、その便利さに甘えて借入を繰り返すと、月々の返済に苦しめられることになり、生活へも影響が出てきます。当サイトでは、借入が続いた場合の影響や、返済に苦しめられた場合の対応についてご紹介します。

まず、借入が続いた場合の生活への影響を理解しましょう。借金を繰り返すと、生活費の圧迫や精神的な負担など、普段の暮らしに必ず影響が出てきます。また、場合によっては金融機関から勤務先への連絡があることにより、仕事への影響も出ることがあります。このような状態に陥った場合、収支を見直したり、弁護士に相談するなどして、確実に解決することが重要です。

解決策の一つが、収支のバランス改善です。これには「支出の減額」と「収入増額」があります。人によってすぐに取り掛かれることと慎重に行ったほうが良いことがあります。自身にあった改善を試みましょう。

それでも解決できないほど多額の借金がある場合は弁護士へ相談してみると債務が軽くなる場合があります。無料で相談を受け付けている弁護士事務所は多数あります。専門家の意見を聞きながら「任意整理」「個人再生」「自己破産」などの「債務整理」の方針を相談しましょう。

一度多額の借金をすると、完済までには多くの時間と労力を費やします。借金の返済に苦しめられている方に当サイトをご覧いただき、少しでもお役に立てればと思います。